カテゴリー: 鹿児島・桜島
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		 桜島海軍基地跡ここは太平洋戦争末期、日本海軍の基地があった場所です。 
 濠の高さ・幅はともに2~3m程で、手掘りによって作られたトンネルが網の目状に張り巡らされています。
 総延長は約650m。
 濠の中には魚雷保管室や動力室がありました。
 この基地は、アメリカ軍の本土上陸を阻止するために編成された海軍特攻戦隊の一つ「第五特攻戦隊」の司令部です。
 ここに近くには通信施設もあり、佐世保鎮守府や南九州一帯に配備された各突撃隊との連絡を行っていました。
 まさに本土決戦に備えた日本の海防の要だったのです。
 また、この基地で通信兵として暗号解読などにあたっていたのが作家・梅崎春生です。
 彼はここで終戦を迎え、その時の体験をもとに戦争文学の傑作と言われる小説「桜島」を書きました。
 この基地は小説の舞台でもあり、「文学遺産」ともいえる場所なのです。










