この2本のアコウは、南薩地区を代表する巨樹です。
アコウは元来、樹勢の強い木ですが、これほどの巨樹は少なく貴重な木です。
かつて、密貿易が盛んな頃には、貿易船の係留や目印に使われていたと言われています。
地域の方々とともに大切に保護していきたい木です。
科名:クワ科
樹齢:300年
幹周り:7.0~8.0m
樹高:19.8~22.0m
よろずに語り継がん
広大で美しい砂丘と松に囲まれた吹上浜
この地にかつて酷しく悲しい過去がありました
陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」
「戦争とは」「祖国とは」
残された品々は、時代を超えて今に語りかけます
平和への祈りを込めて
日本三大砂丘の吹上浜に、昭和19年の終わり頃、陸軍最後の飛行場が建設されました。
しかし、終戦間際のわずか4ヵ月しか使われなかったので『幻の特攻基地』といわれています。
そして、この万世特攻基地から、17歳の少年飛行兵を含め200人近い特攻隊員が、祖国を護るために沖縄に出撃していきました。
しかし、この世に書き残した遺書があります。
その「至純の心」を綴った『血書』や遺品の本物を二階に、一階には吹上浜沖から引き揚げられた日本にたった一機しか残っていない「零式三座水上偵察機」を展示してあります。
平和祈念館の外観は、少年飛行兵達が大空に憧れ、初めて飛んだ練習機「赤とんぼ」の複葉機を模し、大屋根に平和を祈る合掌をイメージした「複葉合掌型」になっています。
慰霊碑は、昭和47年に特攻隊の慰霊顕彰を目的に建立され、旧町名「万世」をも意味する「よろずに」を刻銘されています。
住所:
鹿児島県南さつま市加世田高橋1955番地3
電話・FAX:
(0993)52-3979
開館日:
12月31日・1月1日を除く毎日
開館時間:
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:
大人(高校生以上)個人300円・団体250円/子供(小・中学生)個人200円・団体150円
※上記料金は消費税を含んだお一人様の料金です。
池田湖(いけだこ)は、鹿児島県の薩摩半島南東部にある直径約3.5km、周囲約15km、ほぼ円形のカルデラ湖で、九州最大の湖です。
湖面の標高は66m、深さは233mで、最深部は海抜-167mとなります。
湖底には直径約800m、湖底からの高さ約150mの湖底火山があります。
池田湖を含む窪地地形は池田カルデラと呼ばれています。
池田湖は古くは開聞の御池または神の御池と呼ばれており龍神伝説があります。
約5500年前、阿多カルデラに関連した火山活動があり、合計約5km3の軽石や火山灰を噴出しました。
噴出物の抜けた後に地面が落ち込むことによって池田カルデラが形成され、カルデラの底に雨水が溜まることによって池田湖が形成されました。
ほぼ同時期に、山川湾、成川盆地、鰻池、池底、松ヶ窪などの地形も形成されており、これらの噴火口群とともに池田山川としてランクCの活火山に指定されています。
開聞岳の噴出と池田湖の陥没が連動して起きたという俗説がありますが、地質学的観点では両者の活動時期に1000年以上の時間差があり、池田カルデラの大きさに見合う火山噴出物(池田湖テフラ)が周辺の地層に残されていることなどから、直接的な因果関係はないとされています。